ラボグロウンダイヤモンドが安い理由とは?特徴と価格を解説!
ラボグロウンダイヤモンドが安い理由は「採掘コストが不要なこと」「安定供給できる環境を実現していること」などが挙げられます。同じ輝きと品質を持ちながら、エシカルな価値も兼ね備えたラボグロウンダイヤモンドの特徴を詳しく解説します。
大切なパートナーへの特別な贈り物を考えているとき「ラボグロウンダイヤモンド」という言葉を聞いたことはありませんか?
天然ダイヤモンドと同等の輝きと美しさを持ちながら、なぜこれほど手頃な価格で手に入るのでしょうか。実は、ラボグロウンダイヤモンドは価格が抑えられているだけでなく、品質は天然ダイヤモンドと変わらず、さらに環境や人権にも配慮したエシカルなジュエリーなのです。
この記事では、ラボグロウンダイヤモンドがなぜ天然ダイヤモンドよりも手頃な価格なのか、その特徴と魅力について詳しく解説します。
ラボグロウンダイヤモンドが安い理由
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドの1/3程度の価格で手に入れることができます。その理由は「製造プロセスの違い」にあります。
天然ダイヤモンドは、地球深部から原石を掘り出すために重機や多くの人員が必要で、さらに採掘確率は極めて低いものです。採掘が困難であることや地球上の埋蔵量が限られていることなどが、天然ダイヤモンドの価格高騰の大きな要因となっています。
一方、ラボグロウンダイヤモンドは研究所で育まれる人工のダイヤモンドです。採掘に必要な重機や危険な作業、長期間の探査は一切不要で、中間業者を介さない流通によって余分なコストも抑えられます。
大きな特徴は「安定した供給」が可能なことです。天然ダイヤモンドが自然条件に左右されるのに対し、ラボグロウンダイヤモンドは必要な成分を調整して計画的に生成できるため、常に安定した品質と数量を確保できます。
こうした製造コストと流通コストの削減により、高品質なダイヤモンドをより手の届きやすい価格で提供できています。価格が抑えられているからといって品質が劣るわけではなく、熟練の鑑定士でも見分けが困難なほどです。
むしろ純度の高い美しいダイヤモンドを安定的に楽しめることが大きな魅力です。
こちらの記事では、ラボグロウンダイヤモンドについて詳しく解説しています。
天然ダイヤモンドとの違いも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
ラボグロウンダイヤモンドの特徴
ラボグロウンダイヤモンドの特徴として挙げられるのは、以下の3点です。
天然ダイヤモンドと同じ成分で作られている
透明感がある
エシカル性が高い
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
天然ダイヤモンドと同じ成分で作られている
ラボグロウンダイヤモンドは、炭素だけで構成された単結晶です。見た目の美しさや輝きはもちろん、成分や構造も天然ダイヤモンドと変わりません。
また、天然ダイヤモンドの98%は微量の窒素やホウ素などを含みます。ラボグロウンダイヤモンドのように炭素だけで形成されたダイヤはわずか2%しか存在しません。
GIAやIGIといった国際的鑑定機関も、天然ダイヤモンドと同じ4C基準(カラー・クラリティ・カット・カラット)で評価し、基準を満たす場合は品質を保証するために正式な鑑定書が発行されます。
アメリカでは「Laboratory Grown Diamond」と表記され、「合成」や「人工」といった模造品を連想させる言葉は使われません。
ラボグロウンダイヤモンドは、科学と技術によって天然ダイヤモンドの美しさをそのまま再現しながら、よりサステナブルでエシカルな選択肢として世界的に支持を集めています。
透明感がある
ラボグロウンダイヤモンドの大きな特徴は、その高い透明度です。天然ダイヤモンドの約98%には窒素やホウ素といった不純物が含まれており、その影響で黄色みや青みが出てしまい、透明度が下がることがあります。
一方で、ラボグロウンダイヤモンドは研究所という管理された環境で育てられるため、不純物を含まないダイヤモンドを安定して生成することが可能です。天然ダイヤモンドではわずか2%しか存在しないほど純度の高いダイヤモンドを、安定的に生産できるのは大きな特徴です。
こうした環境の違いにより、ラボグロウンダイヤモンドは無色透明でクリアな輝きを持ち、ときには天然ダイヤモンドを超えるほどの透明感を実現します。
エシカル性が高い
ラボグロウンダイヤモンドが注目される最大の理由は、その高いエシカル性にあります。「人に優しい」「環境に優しい」「サステナブル」という価値を同時に満たす、新時代のダイヤモンドです。
人権面では、天然ダイヤモンド採掘にともなう紛争や児童労働、強制労働と無縁で、安全な研究所で生成されます。環境面では、大規模な土地破壊や汚染を回避でき、エネルギー消費量も採掘の100分の1以下とされています。
さらに、紛争資金源となる「紛争ダイヤモンド(コンフリクトダイヤモンド)」とは一切関係なく、より確実にクリーンなダイヤモンドであることが保証されています。そのため、世界のブランドやセレブも採用を進めており、アジア太平洋地域では、2023年にはすでに市場シェアが3割に達しました。
大切な贈り物として、価格だけでなく背景にあるストーリーやエシカルな価値を伝えられる点も、ラボグロウンダイヤモンドの大きな魅力です。
ラボグロウンダイヤモンドを生成する方法
ラボグロウンダイヤモンドは、主に2つの革新的な方法で生成されています。どちらの方法も、天然ダイヤモンドが地球内部で形成される過程を科学技術により忠実に再現したものです。
どちらの製法で生成されたダイヤモンドも、最終的なカッティングと研磨により、見た目では区別できない美しいダイヤモンドが完成します。
高温高圧法(HPHT)
高温高圧法(HPHT:High Pressure High Temperature)は、地球内部でダイヤモンドが生成される環境を人工的に再現する製造方法です。現在、ラボグロウンダイヤモンドの主要な生成法として広く使われています。
精製グラファイトを原料に、1,400℃以上の高温と5〜7GPa(約55,000気圧)の圧力を加えて結晶化させます。もともとは小粒のダイヤ生成に用いられていましたが、技術の進歩で大粒も可能となりました。
高圧プレス機にはベルトプレス型・トロイダル型・キュービックプレス型の3種類があり、とくにキュービック型は効率とコストに優れ、工業用にも広く利用されています。
化学気相蒸着法(CVD)
化学気相蒸着法(CVD:Chemical Vapor Deposition)は、薄くスライスしたダイヤモンドを種結晶に、メタンガスとマイクロ波を利用して層状に成長させる方法です。
HPHTのような高圧は不要で、温度制御により成長環境を安定管理できます。ガスから分離した炭素原子が基板に堆積し、ミルフィーユ状にダイヤモンドが形成されていきます。
CVDには「熱フィラメントCVD」と「プラズマCVD」の2方式があり、不純物を細かく制御できるため高純度かつ大粒の生成が可能です。
さらにサイズや純度だけでなく、天然ダイヤモンドでは稀少なカラーダイヤモンドの生成も可能であり、より手頃に多彩な色合いを楽しめる技術として注目を集めています。
まとめ
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同等の輝きを持つダイヤモンドです。採掘コストや中間コストがかからないため、同品質のものを1/2〜1/3程度の圧倒的に手頃な価格で手に入れることができます。
さらに、環境や人権に配慮したエシカルな選択肢として世界中で注目されており、名だたるブランドも積極的に採用しています。大切な方への贈り物として、価格だけでなく「思いやりのストーリー」も一緒に届けられるのが大きな魅力です。
SRIYEは、ラボグロウンダイヤモンドを専門に扱い「地球と人を思いやる輝きこそ、本物の輝き」という理念のもと、一人ひとりの内面を引き立てるジュエリーをお届けしています。
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