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2025.05.08
ラボグロウンダイヤモンドのメリットとデメリット|おすすめな人の特徴も紹介|福岡のジュエリー専門店SRIYE
Lab grown diamondについて
ラボグロウンダイヤモンドとは、研究所で生まれ育つ人工のダイヤモンド。
天然ダイヤと物質的などの面でも同じであり、美しいダイヤモンドの輝きを広くお届けすることを可能にした新しいダイヤモンドです。
近年では海外を中心に人気が高まり、有名ブランドもラボグロウンダイヤモンドを使用したジュエリーに移行し始めています。
当店ではラボグロウンダイヤモンドを専門に取り扱い、環境に優しいダイヤモンドとしてサスティナブルな社会に貢献しています。
ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違いは「育った環境」の違いです。
ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドは、構造的な違いはなく、熟練の鑑定士でも見分けが困難なほどです。見た目では違いがわかりませんが、大きな違いを挙げるとすれば、ラボグロウンダイヤモンドは、不純物を含まない、炭素のみの単結晶で構成されていています。
天然ダイヤモンドの98%は、炭素に窒素やホウ素などの不純物が含まれ多結晶で構成されています。ラボグロウンダイヤモンドのように炭素だけで形成されたダイヤはわずか2%しか存在しません。
天然ダイヤモンドは不純物の多さによって色味が異なることが特徴で、窒素が多ければ黄みがかり、ホウ素が多いと青みがかった色になります。無色透明のダイヤモンドが高品質とされるのは、これらの不純物が限りなく少ないといった側面もあるでしょう。
しかし、人の手によって環境を整えられたラボで育つラボグロウンダイヤモンドは、不純物が入り込みにくいといった強みがあります。このような生育環境の違いから、ラボグロウンダイヤモンドの無色透明の輝きは、天然ダイヤモンドを超えるほどの美しさを秘めています。不純物が限りなく少ないため、天然よりもクリアな輝きを放つのです。
それでいて、天然ダイヤモンドの約3分の1の価格と、コストパフォーマンスも抜群な点がラボグロウンダイヤモンドの特長です。ラボグロウンダイヤモンドは採掘による仲介業者を通す必要がないため、コストを大幅に削減できるだけでなく、地球環境にも優しいエシカルな選択肢といえるでしょう。
表は、横スクロールが出来ます。
天然
ダイヤモンド
ラボグロウン
ダイヤモンド
キュービック
ジルコニア
モアッサ
ナイト
科学組成
C
[炭素]
C
[炭素]
Zro2
[二酸化ジルコニウム]
SiC
[炭化ケイ素]
電導率
高
高
低
高
結晶系
等軸
等軸
等軸
六方
硬度
10
10
8.25
9.25
屈折率
2.42
2.42
2.16
2.68-2.69
分散度
0.044
0.044
0.060
0.104
モアサナイトは、ラボグロウンダイヤモンドと異なる原料で作られた別の宝石になります。天然ダイヤモンドとグロウンダイヤモンドの原料は同じ炭素ですが、モアサナイトの原料は炭化ケイ素です。
モアサナイトはダイヤモンドと見た目こそ似ていますが、曇りにくさや衝撃への強さ、耐熱性ではよりラボグロウンダイヤモンドが優れています。それでいて、同グレードの天然ダイヤモンドと比べると価格は約10分の1と、コストパフォーマンスの良さが魅力です。
こちらも炭素とは異なる炭化ケイ素で構成され、硬度や結晶系もダイヤモンドとは異なる物質で表されています。
さらに、ラボグロウンダイヤモンドは研究所で生成されることから、環境への負担も天然のダイヤモンドとは大きく異なります。製造にかかるエネルギー消費量は、人工ダイヤモンドの100分の1以下です。
ラボグロウンダイヤモンドは、HPHTとCVD、2つの製造方法で作られます。それぞれの製造方法を紹介します。
HPHT(高温高圧法)は、地中深くの高温・高圧の条件下で生成される天然ダイヤモンドの生成環境を再現した方法です。古くから研究されており、CVDよりも多く用いられています。
HPHTは、精製された純度の高いグラファイトを人工プレスに投入し、約1,300〜1,600度の高温で、約5〜7GPaの圧力をかけます。結晶化までの時間が短く、完成する結晶の形は立法八面体です。
一方のCVD(化学気相蒸着法)は、メタンガスとマイクロ波を使用して成長させる方法になります。薄くスライスしたダイヤモンドの炭素を含有したメタンガスに、マイクロ波のエネルギーを与え、層状に成長させます。ある程度の高温は必要ですが、HPHTのように圧力は必要ありません。
この方法は、不純物の種類と量を制御できるため、純度の高いダイヤモンドの生成が可能です。また、大粒のダイヤモンドの生成も可能です。HPHTよりも温度を低く生成できることから、必要なエネルギーが少なく、環境に配慮できる生成方法でもあります。CVDによって生成される結晶は立方体です。
2つの方法で結晶の形は異なりますが、カッティングによって整えられると、見た目ではどちらの方法で生成したかは見分けられません。どちらの方法を利用しても、美しいダイヤモンドが完成します。
ラボグロウンダイヤモンドへのよくある疑問を紹介します。天然ダイヤモンドと悩んでいる方は、回答を参考に選択しましょう。
ラボグロウンダイヤモンドの値段は、天然ダイヤモンドの約半分です。4C(「Color=カラー」「Clarity=クラリティ」「Cut=カット」「Carat=カラット」)の評価などによっても異なりますが、天然ダイヤモンド1カラットは100万円程度と、同レベルのラボグロウンダイヤモンド1カラット30万円の3倍以上のお値段になります。
天然ダイヤモンドの違いでも解説しましたが、価格に差が出るのは採掘コストに違いがあるためです。
ラボグロウンダイヤモンドは、人工的に育成された環境で育つため、確実に製造することが可能です。しかし天然ダイヤモンドの場合は、採掘された溶岩内にダイヤモンドがある確率は2000万分の1と、ラボグロウンダイヤモンドと比べると圧倒的に低くなります。
採掘コストの違い以外にも、需要と供給のバランスも高額になる理由があります。天然ダイヤモンドは採掘量以上の需要があるため、価格が高騰するのです。一方のラボグロウンダイヤモンドは供給が安定しているため、比較的安価な価格で販売できます。
こちらの記事では、ラボグロウンダイヤモンドの1カラットあたりの値段についてさらに詳しく解説しています。選び方についても取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
ラボグロウンダイヤモンドは市場に出回ってから日が浅く、再販の可否や価格が不明確なため、財産としての評価が難しいです。
ただし、これはラボグロウンダイヤモンドに限らず、ラボグロウンダイヤモンドの登場により天然ダイヤモンドの再販価格にも影響が及ぶ可能性があります。
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドに比べて高い品質のものが多いのですが、一つひとつの品質は一定ではありません。人工的に作られていますが、天然ダイヤモンドと同様に、まったく同じものは存在しません。
然ダイヤモンドと異なり、ラボグロウンダイヤモンドは、品質表示なく販売されているケースもあります。より高品質なラボグロウンダイヤモンドを求めるのであれば、天然ダイヤモンドと同じ評価基準である4Cで品質評価されたものを選びましょう。
なお、天然ダイヤモンドもすべてに4Cの評価があるわけではなく、ジュエリーに加工する前の石の状態で鑑定機関に依頼したものに4Cが表記されます。
こちらの記事では、ラボグロウンダイヤモンドの品質についてさらに詳しく解説しています。購入時のチェックポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドを肉眼で見分けることは、鑑定士でも困難です。なぜならば、モース硬度はもちろん、結晶構造、化学式、熱伝導率、密度、光の屈折率など、すべて天然ダイヤモンドと同一だからです。
そのため、従来の鑑定方法や機材では判別が困難とされています。ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドのいずれであるかは、高性能の鑑定機器などを用いて判別することができます。
こちらの記事では、ラボグロウンダイヤモンドの見分け方について解説しています。注目されている理由についても取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
ジルコニアとは、成分・硬度・熱電動性などの違いがあります。また、ラボグロウンダイヤモンドとは異なり、天然ダイヤモンドに見た目を似せているわけでないため、見た目でも違いがわかるでしょう。
見た目以外でも、ジルコニアを見分ける簡単な方法があります。ダイヤモンドが鋭く輝くのに対して、ジルコニアの輝きは鈍くなります。
また、水を使っても見分けることが可能です。ダイヤモンドは水を弾きますが、ジルコニアは弾きません。水滴の残り具合でジルコニアかダイヤモンドかを見分けられます。
SRIYEからの3つのお約束
ラボグロウンダイヤモンドを使用したジュエリーをお届けするSRIYEから
当店のジュエリーをお買い求めのお客様へのお約束です。
PROMISE
01
研究所で生み出されるラボグロウンダイヤモンドは、天然のダイヤモンドと異なり採掘をしないで得ることができます。
ダイヤモンド鉱山でたびたび問題になる労働者との問題もラボグロウンダイヤモンドには無縁です。
クリーンな環境で生み出されたダイヤモンドを気持ちがよく身に着けることができます。
PROMISE
02
環境意識や生産背景意識を高くもつ方々に広く知れ渡り始めているラボグロウンダイヤモンドは、採掘のための余計なエネルギーが必要ありません。
大きな重機の使用も必要となる鉱山での作業、またそれに伴い破壊されてしまう地球に心を痛めるも必要ありません。
自然を傷つけない、時代にフィットしたダイヤモンドです。
PROMISE
03
海外ではすでに一般的になりつつあり、有名セレブや、ジュエリーのブランドもラボグロウンダイヤモンドに注目を集めています。
2030年にはダイヤモンド市場シェアが30%に上ると言われています。
その背景にはもちろん価格的に手に取りやすい点もありますが、自然を傷つけない、そして社会的透明感の高いダイヤモンドは、身に着ける人々の幸福感へと繋がります。