ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの違いを詳しく解説!
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは、いずれも人工的に生み出された宝石です。見た目は似ていますが、光の表情や構造、サステナビリティへのアプローチなどに違いがあります。本記事では、各特徴や価格、見分け方をわかりやすく解説します。
ダイヤモンドのような輝きを手頃な価格で手に入れたい——そんな願いを叶える選択肢として注目されているのが「ラボグロウンダイヤモンド」と「モアサナイト」です。どちらも美しい輝きを持ち、環境面でも優れた宝石として人気を集めています。
本記事では、ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの特徴と違いを比較しながら、購入前に知っておきたい見分け方もわかりやすく解説します。ジュエリー選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの特徴と違い
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの魅力を正しく理解するには、構造や輝きの違い、環境への配慮といった観点から比較することが大切です。ここでは、両者の基本的な特徴を整理し、その違いを詳しく解説します。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの特徴
ジュエリーを選ぶ際に押さえておきたいポイントは、それぞれの宝石がもつ特徴です。ここでは、ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの特徴を見ていきましょう。
ラボグロウンダイヤモンド
ラボグロウンダイヤモンドとは、最先端の技術によって人工的に育成されたダイヤモンドです。天然ダイヤモンドと構造的な違いはなく、熟練の鑑定士でも見分けが困難です。
ラボグロウンダイヤモンドは、不純物を含まない炭素の単結晶から構成されており、その純度の高さが大きな特長です。天然ダイヤモンドは、成長過程で混入する窒素やホウ素などの不純物により、黄みや青みを帯びることがあります。
一方、研究所で育成されたラボグロウンダイヤモンドは、不純物がほとんど混入しないため、無色透明でクリアな輝きを実現します。こうした点では、天然ダイヤモンドを上回る美しさを持ちます。
さらに注目すべきは、価格と環境負荷の少なさです。ラボグロウンダイヤモンドは、採掘や流通にかかるコストを抑えられるため、天然ダイヤモンドよりもコストをぐっと抑えられます。
また、採掘による自然破壊や労働問題といった社会的課題を回避できることから、環境や倫理に配慮したエシカルなジュエリーとしても注目されています。
モアサナイト
モアサナイトは、炭化ケイ素を主成分とする人工宝石です。もともとは、隕石から発見された非常に希少な鉱物として注目されましたが、現在では人工的に製造できるようになり、ジュエリー素材として注目されています。
最大の特徴は、天然ダイヤモンドを上回るともいわれる強い輝きです。見る角度によってさまざまな光彩を放ち、華やかさを好む人に好まれています。また、価格帯が手頃な点も人気の理由です。
また、光の屈折率が高く、明るい場所では一際存在感が感じられます。そのため、ファッション性の高いジュエリーや大ぶりなデザインとも好相性です。
ラボグロウンダイヤモンドと同様に、エシカルなジュエリーとして評価されており、環境意識の高い層からの支持も集めています。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの違い
見た目が似ているため混同されやすいラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトですが、実際には異なる性質を持つ宝石です。ここでは、輝き・成分・環境負荷という3つの視点から、それぞれの違いを解説します。
輝き
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは、どちらも高い輝きを持つ宝石ですが、その光り方には明確な違いがあります。ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同様に「白く鋭い輝き(ブリリアンス)」が特徴で、繊細で品のある印象を与えます。
一方、モアサナイトは光の分散度が非常に高く、虹色のような強い「ファイア(光彩)」を放つ点が特徴です。このため、見る角度や光の当たり方によってキラキラと多彩に輝き、より華やかな印象を与えます。
成分
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの大きな違いは、構成される成分にあります。
ラボグロウンダイヤモンドは、不純物を含まない炭素のみで構成されています。一方で、モアサナイトは炭化ケイ素を主成分とするまったく異なる物質です。どちらも外観は天然ダイヤモンドに似ていますが、科学的にはまったく別の宝石といえます。
こうした違いにより、硬度や光の屈折率などにも差が生じる点もポイントです。ラボグロウンダイヤモンドはモース硬度10、モアサナイトは9.25となっており、ラボグロウンダイヤモンドは最高級の硬さを誇っています。
屈折率で見ると、ラボグロウンダイヤモンドは2.417と天然ダイヤモンドと同等です。モアサナイトは少々高めで、2.68〜2.69程度となっています。
環境負荷
環境面の観点で見ると、ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは、地中からの採掘を必要としないエシカルな宝石です。天然ダイヤモンドと比べて環境への負荷が少なく、省資源で生産できる点でも高く評価されています。
また、製造工程でもトレーサビリティが確保されているケースが多く、倫理的な理由からも注目している人が多いでしょう。近年では、再生可能エネルギーを活用した生産体制を取り入れたブランドも増えており、より持続可能な宝石としての価値が高まっています。
こちらでは、より詳しくラボグロウンダイヤモンドについて解説しています。
天然ダイヤモンドとの違いも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトに価格の違いはある?
ジュエリーを選ぶ際に気になるポイントのひとつが価格帯です。ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは、コストパフォーマンスの高さから注目されています。ここでは、それぞれの価格の目安について解説します。
ラボグロウンダイヤモンド
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同等の輝きや品質を持ちながら、価格は約3分の1とリーズナブルです。
1カラット前後のサイズの場合、天然ダイヤモンドは一般的に100万円程度、さらに有名ブランドであれば200万円以上に設定されていることも少なくありません。一方で、同レベルのラボグロウンダイヤモンドは30万円程度で購入できるケースが多く見られます。
コストを抑えつつも、宝石の大きさや輝きを重視したいという方にとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。婚約指輪や記念日のギフトなど、特別なジュエリーにも広く採用されています。
モアサナイト
モアサナイトは、人工宝石の中でもとくに価格が手頃で、1カラットあたり数万円〜10万円程度に設定されているケースが一般的です。品質が高いものでも、10万円以上になることはほとんどありません。
こうしたリーズナブルな価格設定から、婚約指輪の代替として日常使いに選ぶ人も多く見られます。
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトの見分け方
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは、見た目が類似しているため、選定する際は違いをよく理解しておくことが大切です。ここでは、両者の見分け方を解説します。
ラボグロウンダイヤモンド
ラボグロウンダイヤモンドは、見た目や物理的性質が天然ダイヤモンドとほぼ同じで、専門的知識がなければ肉眼での識別が困難です。専門機器を用いた検査では、発光のパターンや紫外線への反応などで区別できます。購入時には、成分や生成方法が明記された鑑定書を確認することが確実な見分け方です。
モアサナイトと見分ける際は、輝きの質や宝石の硬度が手がかりになります。ラボグロウンダイヤモンドはモース硬度10を誇り、輝きは落ち着いた上品さが特徴です。ただし、外見だけで判断するのは難しいため、鑑定書の有無が重要な確認ポイントになります。
モアサナイト
モアサナイトを見分けるポイントのひとつは、光の屈折率の高さです。ダイヤモンドよりも強い虹色の輝きを放つため、天然ダイヤモンドやラボグロウンダイヤモンドに比べて華やかな印象があり、区別しやすいでしょう。
また、ジュエリールーペで観察すると、よりカラフルな反射光が確認できることがあります。さらに、熱伝導率が高いという特徴も持ちますが、この特性のために従来のダイヤモンドテスターではダイヤモンドと判定されることがあります。
肉眼では見分けが難しく、より正確な識別には、専門的な高性能鑑定機器による分析が必要です。
まとめ
ラボグロウンダイヤモンドとモアサナイトは、いずれも天然ダイヤモンドに劣らない輝きや、リーズナブルな価格帯、環境への配慮といった点から注目を集めている人工宝石です。エシカルなジュエリーを探している方にとっても、有力な選択肢となるでしょう。
とくに、ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドを超えるほどの美しさと高い硬度を兼ね備えており、特別なジュエリーにふさわしい素材といえます。
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