「ラボグロウンダイヤモンドの婚約指輪なんてありえない…」その考え、もう古い?海外セレブが注目する新しい価値観とは
ラボグロウンダイヤモンドを婚約指輪にするなんてありえないと選択肢から外している人もいます。
しかし、近年ラボグロウンダイヤモンドを婚約指輪に選ぶカップルが増加中です。
本記事では、ラボグロウンダイヤモンドの評価・メリット・選び方を紹介します。
ラボグロウンダイヤモンドは、研究所(ラボラトリー)で人工的に生成されたダイヤモンドのことです。
天然ダイヤモンドに比べて価格が低く、希少性も低いため、婚約指輪に選んではいけないと考えている人もいるでしょう。
しかし、近年では環境や人権に配慮しているという理由からラボグロウンダイヤモンドを婚約指輪にするカップルが増えています。
本記事では、ラボグロウンダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い、ラボグロウンダイヤモンドの評価、メリット、選び方について紹介します。
ラボグロウンダイヤモンドは婚約指輪としてありえない選択なのか
「婚約指輪は天然ダイヤモンドでなければいけない」「ラボグロウンダイヤモンドを婚約指輪にするのはありえない」という感覚は、もはや過去のものです。
近年では、欧米を中心に環境や人権問題に配慮したラボグロウンダイヤモンドを「エシカル」な選択肢として婚約指輪に選ぶことが浸透しつつあります。
なぜなら、ジュエリーの価格よりも、エシカルであることを選ぶ価値観が今の時代に重要視される傾向にあるためです。
環境や人権に配慮されているラボグロウンダイヤモンドを婚約指輪に選ぶカップルは、今後ますます増えていくでしょう。
ラボグロウンダイヤモンドとは
ラボグロウンダイヤモンドとは何かを知るために、ラボグロウンダイヤモンドの定義と、天然ダイヤモンドとの違いについて解説します。
こちらでは、より詳しくラボグロウンダイヤモンドについて解説しています。天然のダイヤモンドとの違いも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。
定義
ラボグロウンダイヤモンドとは、名前のとおり研究所(ラボラトリー)で高度な技術を使って生成されたダイヤモンドのことを指します。
ラボグロウンダイヤモンドは、天然ダイヤモンドと同じ炭素で構成されていて、電導率も高く、結晶構造も天然ダイヤモンドとまったく同じです。
透明度や輝きは鑑定士が見ても区別がつかないほど遜色がなく、評価基準も天然ダイヤモンドと同じ4C(カラット・カラー・クラリティ・カット)が適用されています。
そのため、国際的な鑑定機関であるIGI(国際宝石学研究所)やGIA(米国宝石学会)で正式に本物のダイヤモンドとして認定されています。
天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの違いは次のとおりです。
価格
生成プロセス
流通量
それぞれの違いについて詳しく解説します。
価格
ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドに比べて、採掘コストがかからず、流通量も安定していることから価格が安く抑えられます。
同じカラット数で比較した場合、ラボグロウンダイヤモンドは天然ダイヤモンドの2分の1程度の価格で購入可能です。
生成プロセス
天然ダイヤモンドは地下100㎞ほどの地中で、900〜1300℃ほどの高熱と45キロバールを超える圧力のなか、数百万年から数十億年という時間をかけて化学反応が繰り返されることで、生成されます。
ラボグロウンダイヤモンドは研究所で生成されますが、生成方法にはHPHT(高温高圧法)とCVD(化学気相蒸着)の2種類あります。
HPHTは、天然ダイヤモンドが地球深部で形成される条件を人工的に再現するため、炭素に高温と高圧を加えてダイヤモンドを生成する方法です。
一方、CVDは真空チェンバー内で炭化水素ガスの混合物を適度な圧力と温度に保ち、ダイヤモンドの結晶を成長させる方法です。
流通量
天然ダイヤモンドは、数億年かけて地中深くで形成されています。そのため、現在地球上に存在する量には限りがあり、その希少性が価値の基盤です。
また、自然のプロセスで生成されるため品質にばらつきが生じやすく、宝石として流通できるほどの美しさを持つものは限られています。
さらに、採掘できる地域も限定されており、主要な産出地や採掘権を持つ企業によって供給がコントロールされるため、市場への供給量が大幅に増えることはありません。
しかし、ラボグロウンダイヤモンドは研究所で生成されており、原料となる炭素は手に入りやすい素材のため、高度な技術を用いることで、必要とされる量を安定して供給できます。
品質の均一性にもつながり、消費者は安定した価格で、望む品質のダイヤモンドが手に入れられます。
ラボグロウンダイヤモンドの評判
ラボグロウンダイヤモンドがどのように評価されているのか知るために、市場の成長、愛用するセレブ達の増加、環境や人権への配慮という3つの視点から見てみましょう。
市場の成長
ラボグロウンダイヤモンドの市場は、近年大きく成長しており、2024年から2032年にかけて年平均成長率14.11%で成長すると予測されています。
とくに市場拡大が著しい欧米では、ラボグロウンダイヤモンドを婚約指輪に選ぶカップルが急増しており、2023年イギリスの日刊紙「Daily Mail」に掲載された記事では、
婚約指輪を購入したカップルのうち36%がラボグロウンダイヤモンドを購入しています。
また、ラボグロウンダイヤモンドはジュエリーとしての需要だけでなく、切削工具、研磨剤、半導体デバイスなどでも使用が増加しているため、今後もますます市場が成長していくでしょう。
愛用するセレブ達
ラボグロウンダイヤモンドは、倫理的な価値とサステナビリティへの配慮から、世界的に有名なセレブリティやロイヤルファミリーからも注目を集めています。
レオナルド・ディカプリオは、2015年に生産企業であるDiamond Foundryに多額の投資を行い、同社のアドバイザーも務めています。
彼自身が公式の場で着用している姿は確認されていませんが、長年にわたり環境問題に取り組むディカプリオ氏のこの動きは、業界内外で話題となりました。
また、ペネロペ・クルスは、アトリエ・スワロフスキーと提携し、ラボグロウンダイヤモンドを使った独自のジュエリーコレクションをプロデュースしています。
さらに、ケイト・ウィンスレット、エマ・ワトソン、レディー・ガガ、リアーナ、ゾーイ・クラヴィッツ、ビリー・ポーターなどが公式の場で着用し、注目を集めました。
芸能界以外では、イギリスのヘンリー王子の妻であるサセックス公爵夫人も、ラボグロウンダイヤモンドのイヤリングを着用している姿がさまざまなメディアで取り上げられています。
環境や人権への配慮
天然ダイヤモンドは地下深くから採掘されるため、土壌侵食、水質汚染、採掘地域の生態系の破壊といった環境への悪影響が懸念されます。
ダイヤモンドの抽出と加工を行うには大量の水が必要なことや、採掘には化石燃料の使用が必要なため、温室効果ガスの排出量が多いことも環境への大きなダメージを与えている原因です。
また、天然ダイヤモンドの採掘は危険な労働条件、先住民族コミュニティの搾取、児童労働といった人権問題とも関連しています。
一方、ラボグロウンダイヤモンドは採掘をともなわないため、水や温室効果ガスの使用量も大幅に抑えられ、環境への影響があまりありません。
さらに、研究室で生産されるため、労働者へのリスクが低く、人権へ配慮されている点も評価されています。
ラボグロウンダイヤモンドのメリット
ラボグロウンダイヤモンドには、環境や人権への配慮以外に以下のメリットがあります。
天然ダイヤモンドよりも費用を抑えられる
デザインを楽しめる
品質に一貫性がある
それぞれのメリットについて詳しく紹介します。
天然ダイヤモンドよりも費用を抑えられる
天然ダイヤモンドは、採掘や流通にコストがかかり、供給制限によって市場に出回る数が限られているため、高価になる傾向にあります。
一方、ラボグロウンダイヤモンドは研究室で生産されるため、採掘のコストがかからず、需要に応じて安定した生産量を確保でき、供給の安定性から製造コストも抑えられます。
そのため、同じ品質・大きさのダイヤモンドで比較した場合、天然ダイヤモンドよりラボグロウンダイヤモンドの方が費用を抑えることが可能です。
デザインを楽しめる
天然ダイヤモンドは、自然の力で生成されるため、大粒の石や希少なカラーダイヤモンドは非常に高額になります。
しかし、ラボグロウンダイヤモンドであれば、大粒の石もカラーダイヤモンドも、天然ダイヤモンドに比べて手軽な価格で手に入れることが可能です。
同じ予算であっても、より大きなカラット数のものを選んだり、カラーダイヤモンドを取り入れたりするなど、デザインの選択肢が大幅に広がります。
品質に一貫性がある
天然ダイヤモンドは地中深くで数億年かけて成長するため、気体やダイヤモンド以外の鉱物などの内包物が含まれたり、欠陥が生じたりする場合があり、品質が一定ではありません。
対してラボグロウンダイヤモンドは、研究所で温度や圧力などが徹底的に管理された環境下で製造されるため、不純物の混入や結晶の欠陥は極めて少なく、一貫性のある品質での生成が可能です。
ラボグロウンダイヤモンドの選び方
ラボグロウンダイヤモンドは品質に一貫性があるものの、日本の市場での取り扱いが始まってから日が浅いため、取り扱うメーカー・販売店・ブランドによって規格が異なる場合があります。
より満足度の高いジュエリーを手に入れるために、次の3つのポイントに注意して選びましょう。
品質
メーカーの信頼性
鑑定書の有無
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
品質
ダイヤモンドの品質を評価する際は、国際的に用いられる「4C」と呼ばれる基準を確認しましょう。
4Cは、カット・カラー・クラリティ・カラットのことで、カットはダイヤモンドの研磨状態、カラーは色、クラリティは透明度、カラットは重さを表します。
4Cのカラーとは、カラーダイヤモンドの色ではなく、透明なダイヤモンドの地色のことで、色味がついておらず、無色に近いものほど品質が高くなります。
ラボグロウンダイヤモンドのなかには、4Cを明確にせずに販売されているケースがあります。
ブライダルジュエリーのような一生もののジュエリーとして購入する場合は、4Cの表示があるものを選びましょう。
メーカーの信頼性
ラボグロウンダイヤモンドは人工的に生産されているため、製造メーカーの技術力によって、品質や信頼性に大きな差が生じる可能性があります。
環境への配慮や生産方法、品質保証、アフターサービスの有無などを明確にしているメーカーを選びましょう。
鑑定書の有無
鑑定書はダイヤモンドの品質を証明するものですが、購入するブランドによって鑑定書の有無は異なります。
ブライダルジュエリーのように記念となるジュエリーを購入する場合は、鑑定書のあるものを選ぶことをおすすめします。
まとめ
ラボグロウンダイヤモンドをジュエリーに選ぶことは、人と環境に配慮した選択です。
そのため、婚約指輪のように一生の記念となるジュエリーにラボグロウンダイヤモンドを選ぶことは、自分たちだけでなく社会全体も幸せにする選択になります。
州にお住まいの方でラボグロウンダイヤモンドを婚約指輪にしたいとお考えの方は、ぜひSRIYEへご相談ください。
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